注釈:このページの映像と画像は一般的なケージ飼育環境における採卵鶏(さいらんけい)が経験する苦痛を示します。

ケージの中に隠された現実

鶏卵産業の裏側で鶏たちが耐える苦しみとは

歩いたり、体を伸ばしたりする自由すらない狭い場所で立ちっぱなしで一生を過ごすことを想像してみてください。さらに、素足の裏に食い込むような刺々しい金属製のワイヤー。

家族のそばにいることも、その場を離れることができません。代わりに、9羽の見知らぬ採卵鶏(さいらんけい)があなたと一緒に詰め込まれています。時にはお互いを攻撃し合うこともありますが、怪我に繋がる体の部位は切除されているか焼き切られているため、互いに傷つけることはありません。

「逃げたい」と思っても、外に出る方法は何一つありません。過密で極小の監禁の中で一生過ごすことが運命付けられています。

あなたはどんな罪を犯して、このように残酷な仕打ちを受けるのでしょうか?

それは、あなたが採卵鶏として生まれてきたからです。

世界の約60%(40億羽)の採卵鶏がケージで飼育されています。アジアは世界最大の卵生産地域であり、最大の割合を占める26億羽がいまだにケージ飼育で苦痛を叫んでいます。

北米ではおよそ2億羽、南米では約3億羽、アフリカでは2億羽ほどが監禁されています。ヨーロッパとオセアニアでは進展が見られるものの、これらの地域でも、それぞれ1億2000万羽と1000万〜1200万羽が依然として閉じ込められています。

採卵鶏は他の鶏や人間の顔の識別ができたり鳴き声の使い分けでコミュニケーションをとったりする能力を持ち、さらに砂浴び、止まり木にとまる、羽ばたくといった採卵鶏の健康と福祉に不可欠である本来の自然な行動があります。

すでに​​福祉の専門家や科学者たちは、ケージ飼育された採卵鶏が深刻な苦痛を数千時間にわたって強いられていることを示しています。鶏たちは、ケージの金網に身体が挟まるなどのさまざまな怪我を負い、多くの採卵鶏がケージの中で死に、その死骸が生きている仲間の足元に放置されることもあります。ケージ内の採卵鶏は本来の自然な行動を一切とることができず、基本的な福祉が否定されています。

採卵鶏をケージに閉じ込めるのは、世界的な問題の規模は驚異的であり、意義ある変革が急務です。

 

スーパー等で売っている多くの卵が、どのように生産されているか、知っていますか?

一般的な鶏卵生産方法について紹介します。

極端に狭いスペースに閉じ込められる
採卵業界のほとんどの採卵鶏(60%以上)が、過密な金網ケージの中でほぼ一生涯を苦しんで過ごします。平均して5羽から10羽の採卵鶏が1つのケージに閉じ込められています。1羽あたりの床面積は、標準的な紙1枚分(日本のケージ飼育では、B5用紙1枚分が多いです)にも満たない広さです。
自然な行動がとれない
採卵鶏は残虐なケージに閉じ込められ、健康と福祉に不可欠な自然な行動をとることができません。数歩歩いたり、羽を広げたり、体を伸ばしたり、巣を作ったり、餌を探したり、探索したりすることができません。いかなる生命体も、このような苦痛に直面すべきではありません。
健康上の問題
動くスペースがないため、ケージ飼育された採卵鶏は、骨量減少や骨折、足の怪我、異常な皮膚の増殖や病変、肝臓病などの痛みを伴う健康の問題を耐えなければなりません。
ケージ
ケージは何段にも積み重ねられて並べられています。ケージの中に閉じ込められた採卵鶏は、卵を産ませるためだけに機械のように扱われ、汚れやすく狭い空間の中で、慢性的な苦痛を抱えながら一生を過ごすことになります。
強いストレス
限られたスペースと慢性的なストレスは、採卵鶏に強迫的な羽づくろいから共食いまでの有害な行動を引き起こす可能性があります。

改善方法とは? 一刻も早く、ケージーフリーへ移行しましょう

世界の鶏卵産業によって、40億羽以上の採卵鶏がケージに閉じ込められていると推定されています。この憂慮すべき現実は、食品企業が、自社の卵のサプライチェーンにおけるケージの使用を廃止し、ケージフリーへ移行することを公表する必要性を強調しています。

ケージフリー卵とは、いかなる種類のケージにも入れられていない採卵鶏から産まれた卵です。日本では「平飼い」、「放し飼い」、多段的な飼育環境「エイビアリー」やオーガニック認証を受けている卵がケージフリーに該当します。

ケージフリー飼育は、ケージ内で飼われている採卵鶏が耐える数千時間にも及ぶ痛みや苦しみを軽減することができます。これをきっかけに、2,500社以上の企業がすでにケージフリー卵のみを使用することを約束しており、数百万羽の採卵鶏が経験する苦痛の軽減に繋がっています。近年では世界中での導入が進んでおり、今こそケージ飼育を禁止するべきときです。

世界的にケージ飼育からケージフリーへの移行が進み、消費者からもケージフリーを求める声が高まっています。これにもかかわらず、多くの企業がまだ採卵鶏に深刻な苦しみをもたらす慣行であるケージ飼育を終わらせる取り組みをとっておらず、依然として遅れをとっています。

卵産業においてケージに閉じ込められている採卵鶏の割合:
75% Asia
55% USA
95% Japan
64% South America
38% Europe

一緒に行動しましょう!

ケージ飼育の卵を終わらせるには、企業の責任から始まり、何百万羽もの採卵鶏の命に影響を与える企業のサプライチェーンにおいてその実現が可能です。採卵鶏をケージに閉じ込める飼育方法に対し、企業がケージフリーへ移行する意思と具体的な計画を示すことが重要です。企業がケージ卵の調達をやめれば、業界は変化せざるを得ません。

世界中の何千もの企業がすでにケージフリーへの移行を約束し、完全にケージフリーへと着実に移行を進めています。しかし、以下に記載されている企業はまだグローバルサプライチェーンにおいてケージフリーへの移行を約束しておらず、有意義な行動をとっていません。

朗報としては、企業が随時方針を変更することができ、ケージフリーの方針を策定することもあります。これらの企業に対し、グローバルサプライチェーンにおいて、一刻も早くケージフリー卵の方針を採用するよう、促しましょう。

消費者としての力を活かしてみませんか? 以下のボタンをクリックして、各企業にメッセージを送り、ケージフリーの未来へのコミットメントを呼びかけましょう。 送るメッセージの数に制限はありません。あなたの声が重要です。

一緒に行動しましょう!

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Power to the Peeps(パワー・トゥ・ザー・ピープス)は、採卵鶏の苦しみを終わらせるために世界の企業へ有意義な行動をとるように働きかける動物保護のコミュニティーです。参加者は動物が好きな国際的なグループに入り、鶏を助けるためのアクションを定期的にMercy For Animalsからお知らせを受けます。

※採卵鶏を助ける最も有効な方法は卵を消費しないことです。